知人の葬儀へ参列した。
誰も予期せぬ突然の事故死だった。
葬儀でお坊さんが話してくれた言葉が心に残った。
「人間は生まれた瞬間から死という宿命があります」
「ここにお集まりの皆さん、100年後には全員この世にいないのです」
「この限られた命をどう生きますか?」
そんなことを考えずに私は生きている、と気付かされた。
それでは濃い意味のある人生は送れないのだろう。
私の順番がいつ回ってくるのか?
それは神のみぞ知ることである。
それまでの間の限られた人生をどう生きるのか?
何のために生きるのか?
大切だと思っていたこと、自分の中の優先順位が、
音を立てて崩れた。
お坊さんは話をつづけた。
「この世を去り、あの世へ行くのです」
「“死”は終わりではなく、次の世への“Departure”です」
この世は、あの世への準備期間なのかも知れない。
その観点から、大切なことや優先順位を一から考え直す。
「Departure」の準備を始めなければ、と思った。