住宅市場の活性化は先延ばしか?
皆さま、
例年より遅れましたが、やっと春らしい気候になってきました。
南カリフォルニアにとって最高の季節の到来ですね。
2024年4月号のメルマガをお送りします。
カリフォルニア州不動産協会が発表した2024年3月のデータです。
- カリフォルニア州の中間価格は$854,490で前月比6.0%増⬆︎、前年比7.7%増⬆︎
- ロサンゼルス郡の中間価格は$805,100で前月比1.5%減⬇︎、前年比12.1%増⬆︎
- ロサンゼルス郡の取引件数は前月比20.9%増⬆︎、前年比10.2%減⬇︎
- 30年固定金利の平均値は6.82%(前年同期6.54%)
注)中間価格は平均価格とは異なります。その価格を境に高く売れた物件が半数、低く売れた物件が半数という値です。
- 南カリフォルニアでは3月に契約入りした物件数が急増
- 4月に入り金利の上昇、株価の下落で活動が減る
- San Francisco, LA, Orangeから価格が手頃なBakersfieldへの移住者が増加
- 屋根や外壁の状態が劣化している家への火災保険が厳しくなっている
経済指標データ
- 3月の消費者物価指数(CPI)は前年比で3.5%増
- 3月の小売業の売り上げは前月比0.7%増、前年比4.0%上昇
- 3月の失業率は3.8%(前月比0.1%減)
- 3月の雇用者数は予想を超える人303,000(米国労働局発表)
- 次のFRBのミーティングは5月1日
Los Angeles Countyの過去7日間の動向(4月21日現在のデータ)
- 市場へ出た物件数:1,470
- 値下げした物件数:771
- 契約入りした物件数:608
- 売却完了した物件数:3,292
時事
3月のデータではインフレ懸念が継続しました。消費者物価指数(CPI)、雇用、小売り実績ともに予想を超える高い数値が発表され、その影響で4月に入って株価が下がり、住宅ローン金利は7%へ上がり、円安が進みました。年内のFRBのミーティングは、5月1日、6月12日、7月31日、9月18日、11月7日、12月18日と6回残っています。現時点では、金利カットは秋にずれ込むことが濃厚です。年内の金利カットは当初予想されていた3回を下回り、1~2回にとどまりそうです。
金利が6%台だった3月は契約入りする物件数が大幅に増えましたが、4月に入って金利が上がり動きは鈍っています。住宅ローン金利は7%がバイヤーへ与える精神的な分岐点で、それを超えると購入需要が減退すると言われています。そんな中、住宅価格は高値安定の様相です。心配されたイスラエル・イラン情勢は悪化を回避できそうですが、世界情勢や国内政情は刻一刻と変化しており目が離せない状態です。
Probateについて
カリフォルニア州におけるProbate(プロベイト)は、故人の遺産を管理し、債務を支払い、遺産の残りを相続人に分配するための法的手続きを指します。Probateは通常、故人がリビングトラストを作成していない場合やその内容が無効である場合に発生します。この手続きは、故人の不動産や資産を正当な方法で処理するために行われます。
具体的には、カリフォルニア州のProbate手続きは以下の手順で進みます:
- 遺言執行者(Executor)または遺産管理人(Administrator)が任命されます。これは、故人が遺言書で指定した場合や法廷が選任する場合があります。
- 遺産の評価と負債の確定が行われます。これには、財産や負債の明確化、不動産の査定、および債権者への通知が含まれます。
- 法廷からProbate手続きを開始するための許可を得ます。
- 遺産の管理者は、法廷の承認を得て遺産を処理し、債務を支払います。
- 遺産が残りると、法的手続きに従って相続人へ分配が行われます。
Probate手続きは故人の他界後に始まり、数ヶ月から数年かかる場合があります。手続きの複雑さや期間は財産の状況によって異なります。遺産には、不動産、銀行口座、投資、個人所有物などが含まれます。
Probate手続きは、リビングトラストがない場合やその内容が無効な場合に必要な手続きです。
高額資産である不動産を所有されている方へ、時間と費用のかかるProbateを回避して速やかに遺産相続を行えるリビングトラストの作成を強くお勧めしています。
住宅は必ず中長期的視野でお考えになられてください。
お家のことなら、どんなに些細なことでも出相まで安心してご相談ください。
「さあ、売りましょう!さあ、買いましょう!」という無責任な対応をしない
「いつまでも安心できるアフターケア」の提供
を大切なポリシーとしています。
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出相