ある日の出来事 〜引き寄せの法則への挑戦〜 Jay Deai ブログ

201502202144530

ある日、私が娘と一緒に食事へ行ったときの出来事。

レストランの入り口近くで一人の年配の女性が座っていた。
私と娘が通りかかると、

「Mr. I want to go home but I have only $6 in my hand. I need $12 more so that I can ride a bus to get home. Please help me. I have no family, no one to ask for help…」

こういう体験をした人は少なくないと思う。
私も何度もある。ほとんどのケースは取り合わないようにしていた。

その日、その女性の目を見て、「もしかしたら本当に困っているのかも知れない」と思った。

「本当に困っているのですね?
それなら貸します。あげるのではないです。だから必ず返してください。
私も毎日一生懸命働いて得たお金です。あなたを信じて$20を渡します。」

ポケットから$20札を一枚だしてその女性へ手渡した。
私へ返金の連絡ができるように私の携帯電話番号も渡した。

その女性は$20札を受け取ると、私の目を見て言った。

「I will definitely pay you back right away. I will call you tomorrow.」

そして私たちがその場を去って行くとき、
「Thank God. Thank God.」
と天に向かってつぶやいているのが背後から聞こえた。

私の10才の娘は黙ってこのやり取りを見ていた。

それから3週間、
その女性から連絡はない。

絶対にすぐ返金すると言っていたあの言葉は嘘だったのか?
作り話でいつも人からお金をもらっている人なのか?
いや、もしかしたら私の携帯電話番号を無くして連絡できないのかもしれない…

今までの人生で、
「本当に困っているから助けて欲しい」
と頼まれてお金を貸したことが何度かある。

悲壮感漂い、すがるように懇願し、土下座をした人もいる。

結果として、私が貸したお金がもどってきた例はほとんどない。
かなりまとまった金額を貸したまま、音信不通になった例もいくつもある。

その相手が通りがかりの人ではなく、友人や知人であればこそ、助けてあげたい、必ず返してくれると信じたい気持ちになる。

人にお金を渡す際、人に助けの手を差し出す際、
見返りを求めない、という覚悟が必要なのかもしれない。

名前は覚えていないが、深くシワの刻まれたあの女性の顔をまだ覚えている。
なぜか、裏切られた、という気持ちが湧いてこない。

幸福な人生を送ってもらいたい、と思う。

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DEAI TEAM
東京都出身。 立教大学卒業。
人生で最も高額な資産である住宅売買のお手伝いをすることが社会貢献であると信じ、精進を続けています。
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