今年は冬季オリンピック、コロナの鎮静化、ロシアのウクライナ侵略、インフレ、中間選挙など、様々な出来事がありました。
住宅市場は約2年間つづいた極端な売り手市場から後半はクールダウンして調整モードへ移行しています。
皆さまにとっては、どういう一年だったでしょうか？
2022年最後のメルマガをお送りします。
カリフォルニア州不動産協会が発表した2022年11月のデータです。
- カリフォルニア州の中間価格は$777,500で前月比3.0%減⬇︎、前年比0.6%減⬇︎
- ロサンゼルス郡の中間価格は$836,630で前月比2.1%減 ⬇︎、前年比1.3%減⬇︎
- ロサンゼルス郡の取引件数は前月比16.3%減⬇︎、前年比44.5%減⬇︎
- 30年固定金利の平均値は6.81%（前年同期3.07%）
注）中間価格は平均価格とは異なります。その価格を境に高く売れた物件が半数、低く売れた物件が半数という値です。
- 前年比の取引件数の減少率はすべての価格帯で40％を超えており、過去40年で最大の減少率。
- 金利上昇による購入需要の低下、超低金利ローンを得た住宅を手放すことへの抵抗が取引を抑制。
- 中間価格は前年比で減少に転じているエリアが多く出てきた。
経済指標データ
- 11月の消費者物価指数（Consumer Price Index）：7.1％（10月は7.7％）とインフレ率は減少継続
- 12月のConsumer Confidence：108.3％、この8ヵ月間で最高値。不景気回避の楽観視が増えている
- 11月の失業率（カリフォルニア州）：4.1％とジリジリ上昇しているがまだ低い状態を維持
Los Angeles Countyの過去7日間の動向（12月21日現在のデータ）
- 市場へ出た物件数：592
- 値下げした物件数：538
- 契約入りした物件数：459
- 売却完了した物件数：1,011
時事
12月の政策金利は0.5％の引き上げに留まり、11月のCPI（消費者物価指数）は7.1％とまだ高い値とは言えインフレは頭打ちになっていることを示しました。これらは株価には良いニュースなのですが、FRBが当初の金利目標の4.6％を5.1％へ変更したことで景気後退を懸念して株価は一時下がりました。しかし、Consumer Confidenceが高まったことで株価はまた回復の動きをしています。
為替は日銀が長期金利の上限を0.5％へ事実上の利上げをしたことで21日に急に円高へ振れました。私はこの年末年始に3年振りに日本へ行くのでちょっとガッカリしました（苦笑）。
マーケットデータ・2022年11月
下記リンクから弊社が毎月作成している各エリアの最新市場データをご覧いただけます。是非ご参考ください。
South Bay版
Palos Verdes版
Westside版
2023年のコンフォーミングローン額
Federal Housing Finance Agency（FHFA）が2023年のコンフォーミングローンの上限額を発表しました。
毎年、住宅価格の変化を考慮して上限が変更（ほぼ毎回上昇）されます。
- 2022年： National $647,200, High Balance $970,800
- 2023年： National $726,200, High Balance $1,089,300
コンフォーミングローンとは、政府支援金融機関であるFannie MaeやFreddie Macの貸し出しガイドラインで、頭金の割合、月収入に対する債務額の率、必要なクレジットスコア、その他の条件がより柔軟なローンのことを指します。
住宅価格が高いエリア（New York, San Francisco, Los Angeles, Hawaiiなど）は、High Balanceの値が別に設けられています。2023年にはHigh Balance額がついにミリオンを超えるようです。
コンフォーミングローンの審査基準そしてコンフォーミングに適合しないローンのガイドラインの違い。また、それらの長所と短所など、詳しいことはローン担当者へお問い合わせください。
